トップメッセージ

代表取締役 石垣 義則
「線路の先にある、暮らしを守る」その想いを胸に
私の祖父は、かつて国鉄の職員として働き、その後は名工建設で保線作業のリーダーを務めていました。
まだ固定電話も普及していなかった時代、祖父の家が名工建設の連絡先となり、線路の異常や緊急の連絡がすべてそこに集まっていたと聞いています。
「家族ぐるみで、線路と生きていた」それが、私たち石垣工業の原点です。
私の父は20代で線路の保守作業に携わり、昭和53年、30代前半の時に石垣工業を創業しました。高山線という大切なライフラインを守るため、一本のレール、一つのマクラギに向き合う毎日が始まりました。
私がこの会社を継いだのは、平成24年のことです。大学卒業後、他社での修行と現場経験を経て、改めて強く思うことがあります。それは、「線路を守る」という仕事は、単なる保守ではなく、人々の暮らしと未来を支える仕事だということです。
高山線には、多くの人生のドラマが詰まっています。通勤・通学、旅行、帰省……そのすべての時間の裏で、私たちは日々、線路の安全と安心を支えています。
鉄道には“秒単位”の正確さが求められます。だからこそ、作業一つにも厳格なルールがあり、社員には「真面目であること」が何より求められます。決められた手順を、当たり前のように当たり前にこなす。その積み重ねが、安全安定輸送という大きな信頼につながるのです。
安全と信頼の線路を守り続けます

私はこの仕事を通じて、仕事の厳しさだけでなく、感謝される喜びや地域に貢献できる誇りを感じてきました。
大災害のとき、復旧作業にあたっていた私に「ありがとう」と声をかけてくれた親戚の一言が、今でも胸に残っています。
高山には、線路を守る会社があり使命感を持って働く人々がいる。そのことを、少しでも多くの方に知っていただきたい。それが私の願いです。
地域の暮らしを支え続けるために・・・。
人の思いとともに走り続ける鉄道のために・・・。
私たちは、これからも変わらぬ姿勢で、安全と信頼の線路を守り続けてまいります。